○年前を振り返る

再会するまではこわかった。
自分は覚えていてもらえないんじゃないかとか、昔と違っていてだれだかわからないんじゃないかとかうつうつと考えていた。

しかしそれはすべて杞憂に終わった。

再会して多くの人に言われたのは「変わってないねー」だった。それがはたして良いことなのか悪いことなのかよくわからないが、「高校時代、自分ってこんなだった?」という思いが残った。

仲の良かった友人と話していたら「そうそう。そういう話し方昔とそっくり!急に思い出した」と言われた。

……進歩のない奴だな、自分……


まあ自分から見た友人も大きく言えば「変わっていない」と言えるのかもしれない。確かに風貌がまったく変わってしまって、正直「だれだかわからない」「名前を聞いてもわからない」という人もいるにはいたが、話し方とか雰囲気とかは「変わらない」なあと思った。

では中身はどうなのだろう?

これはもっとじっくり一人ひとりとつきあってみないとわからないことかもしれないが、性格的なこと、考えの根本みたいなものはそれほど変化がないのかもしれない。勿論何者でもなかった頃に比べれば、年齢を重ね経験を積んだ分だけ成熟はしていると思うけれども。


背負っているものが増え、肩書が増え、皺が増え、体重が増え……な自分だが、何十年かぶりに会った友人たちと話していたら、一気にあの頃に戻った気がした。つかの間いろんなことを忘れてー。


同窓生っていいものですね☆(何をいまさら…)