2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

有吉 佐和子著 「断弦」 文春文庫

<没後30年 名著復刊>と帯にある。著者が23歳の時に書かれたもの。その筆力が本当に凄い。テーマも渋い。伝統芸能についての考察。しかし、出てくる主人公「瑠璃子」の考え方は若者特有。なので、やはり著者が23歳ならではの内容なのかもしれない。 …

9年

ふと、以前書いていた「ガーベラ・ダイアリー」(goo)にアクセスして、一番初めに書いた記事を読んでみた。 書いた日にちに目をやると、「2005年9月15日」。今からちょうど9年前ー。9年前の自分は、今現在の自分がこうなるとは予想だにしなかっ…

金子 由紀子著 「買わない習慣」 アスペクト

以前にも同著者の著作を読んだことがある。あまり押しつけがましくなく、さらりと書かれているところが良く、とても読みやすい。 「習慣」という言葉に惹かれた部分もある。習慣に落とし込めば「買わない」ことも苦にならない。そこに到達するまで大変だとは…

小山 薫堂著 「つながる技術」 PHP研究所

サブタイトルに<幸運な偶然を必然にするには?>とある。非常に読みやすい本。所々著者の自筆と思われるお言葉が、これまた著者特製の原稿用紙の上にさらりと書かれている。字にとても味がある。 心に残ったところを覚書。 <「偶然は、人を選んで起こるか…

百田 尚樹著 「モンスター」 幻冬舎文庫

読みごたえがあった。これまた満員電車のストレスを解消してくれる本でした!というか、電車に乗っていることすら忘れてしまう。正直、読みはじめは主人公の女性の語り口と行動にギャップがあり違和感があった。しかし、ある事件をきっかけに彼女が変わる。…