小山 薫堂著 「つながる技術」 PHP研究所

サブタイトルに<幸運な偶然を必然にするには?>とある。

非常に読みやすい本。所々著者の自筆と思われるお言葉が、これまた著者特製の原稿用紙の上にさらりと書かれている。字にとても味がある。


心に残ったところを覚書。


<「偶然は、人を選んで起こるからねぇ」「では、どうやったら選ばれる人になれるんですか?」まるで禅問答みたいなやり取りです。でも、彼は僕が求めていた答えを教えてくれました。「それはね、人間力を鍛えることだよ」と。偶然をものにする人たちに備わっている“何か”。それは人間力だったのです。人間力を鍛えると言っても、いったい何から始めたらいいのかわかりませんよね。でも、その写真家は言いました。「ズバリ、見返りを期待せず、社会に貢献することです」たとえば、道に落ちているゴミを拾う。玄関の前を掃いたら、ついでに隣の家の前まできれいにしてあげる。誰も見ていなくても、そんないい行いを毎日コツコツ続ければ、人間力は鍛えられる、だそうです。>



<幸せとは、探すものではない。気づくものである。>



<神様にフェイントをかける。日常生活に小さな風穴を開けるために。>



<十年後のなりたい自分を目指して、今日から歩き出す。>



見返りを期待せず、社会に貢献する…というフレーズから先日読んだ『海賊とよばれた男』の主人公の生き方を思い出しました!