価格の差
日曜日の朝。
某モールの屋外ベンチで時間をつぶしていたら、開店30分前から徐々に人が集まりあっという間に行列ができた。
……なんだろう?なんかのイベント?
見ると年齢層が高い。
気になりながらもベンチに座って傍観していると、今度は家族連れが増えだした。
……限定品の販売?
ふと気づくと行列の最後尾に位置していた、自分(汗)。
こんなに人が並ぶのだから、なにかとってもお得なものなのだろう!
開店15分前にドアが開き、店内に行列が作られ3列に並ばされた。
となりの気のよさそうな女性に尋ねてみた。
「これはなんの行列ですか?」
……考えてみると実にまぬけな質問である。
しかし、彼女は親切に教えてくれた。
「卵ですよ。赤玉の。1パック98円なんですよ。けっこうきめも細かくていいんですよ、これ」
「チラシに載っていたんですか?」
「そうよ。いつもは前日なんだけど、今回は2日前に出ていたわよ」
ふうむ。さすがだ。きちんとチラシをチェックしいいものを(?)少しでも安く手に入れようとする根性!
自分はといえば…。
これ以上行列に並ぶ気合いもなく、そうそうにその場から立ち去ってしまった。
しかし。。。
卵といえば、つい最近1パック498円というシロモノに出会った。
平飼いたまごというそうで、飼料にもこだわりがあるのだろう。
割ってみるとその違いが一目瞭然なのだが、たまごの黄身がうすいのである。クリーム色のように。
はじめて見たときは驚いた。黄色いものしか見たことがなかったので。
98円のものと498円のもの。
えらい違いだなあ。。。
などと思っていたら、さらに違う価格差のものを発見した。
それは、クリーニング料金である。
ワイシャツ1枚130円のものと400円のもの。
130円のほうは、大量に洗い機械でプレス。
400円のほうは、一枚一枚手仕上げ。
2枚出したら、260円と800円。
実に大きな差である。
なにに価値を見いだし、その対価を支払うのか。
いろいろ考えてしまった今日この頃である。