泣けるCM

初めて目にするテレビのCMというのは、時間が長く感じられる。
次はどういう映像が流れるのだろう?と考えながら見ているからだろうか。

2度目に見ると、内容がわかっているのでさらっと見流す。
あっという間に終わる。


今朝なにげなくつけていたテレビで思わず落涙したCMがあった。


「食事の回数だけ家族になる」
というコピーが印象的な、某ガス会社のものである。

謎かけのようなCMで、初めに妙齢の娘が「お父さんの作るチャーハンが食べたい」と正面から語る。
それは、その娘が嫁ぐ3日前に発せられた言葉である。


そこから先は、娘と父親のふたりの食卓を囲んでの歴史が映像と共に語られる。


お父さんがチャーハンを作るわけ。
それを喜んで食べていた小さかった子どもの自分が、そのチャーハンを食べなくなる。
それは家族よりも大切な人(こと)の出現と重なってくる。
さびしげなお父さんの表情。


しかし、冒頭の娘の言葉で父親は心を振るわせるー。


映画を見ているような気分になった。


うまいなあ。実にうまいなあと思ったのは、父親が作る料理がチャーハンであるというところ。

だってこれは、今流行のIHだと上手くいかないでしょ?

やっぱりガスの炎。これがチャーハンには必要。

…なんてストーリーとは関係ないところでうなってしまった(笑)



いやほんとによかった。
お父さんがキタロウ氏というのも、なんだか味があった(笑)。