池上 彰著 「学び続ける力」 講談社現代新書

タイトルにひかれアマゾンでポチっとしてしまった。
池上氏が今(現在は東工大の教授)にいたるまでどのように仕事に取組み、どのような勉強を重ね、どのような父親に育てられたのかがわかる本。

この(父)親にしてこの子あり。勉強を続けている人が身近にいるということ。それはその人の文化をつくり背骨をつくるものなのかと思いました(変な表現ですみません)。

自分が印象に残ったのは、『読書について』の記述。ショーペンハウエルの本を紹介しているのですが、読書をしただけではだめ。そのあと、自分でそのことを「考える」ということをすることが大事という部分。

この頃(?)考えるということをしていないなあと猛省しました。次の日の仕事の段取りを考えたり、長くて1〜2か月先の予定しか頭にない。実に自転車操業状態。

それではいけないなと思わされました。もっと長いスパンで自分の生き方(大げさですかね)を見つめていく。そんな視点を持たなくてはと思いました。

それから池上氏の東工大での授業についての記述がありました。
東工大にもぐりこんで(!)授業を受けたい!面白そうな内容で学生さんたちがうらやましい。
……と思っていたら、授業内容が「本」となって書店に並んでいるのを本日発見!自分と同じように思う人が大勢いるのかしらんと思いました。

ノートの取り方も紹介されていました。見開き2ページを使い、左頁に講義で聞き取ったキーワードをメモ。右頁にそれらの言葉をつなぎ合わせて(再構成)して書き込む。
この見開き2ページを使うという発想は、岡田斗司夫氏の「スマートノート」にも通じるなあと思いました。「スマートノート」の方は、右頁にその日にあったこと5つを書き出し点数(1〜5点)をつけ、左頁にそこから考えたこと(うろおぼえですみません)を書いていくというもの。

ノートが勿体ない!とかけちなことは言わないで(苦笑)やってみたいことのひとつです。(ちなみにスマートノートは断続的に書いています 汗)


本書を読んだら、なぜかもっと本を読みたくなりました(笑)