薬師寺展&ヴィーナス展

どちらも上野で開かれているのではしごしてきました。

両者の大きな違いはその客層!(笑)

後者は前者よりも平均年齢が20ぐらい下がる!そして女性客が多かった。前者の会場では若い男女のカップルが妙に新鮮だった!

……という他愛のない話はさておき(このダイアリーはいつも他愛がないが)

薬師寺展!!

駅構内のポスターでかの像を見かけただけで心臓がばくばく。見たい!絶対行きたい!

というわけでかなり久しぶりに奈良の雰囲気を味わってきました。

今回とても新鮮だったのは、聖観音菩薩立像と日光菩薩立像そして月光菩薩立像をぐるりと360度見ることができたこと。薬師寺では光背というものがありうしろ姿を見ることは不可能なのですが(大体こんなに接近できない)、今回は光背を取り去って展示されているため横からもうしろからもじっくり見ることがでました。

三体とも美しかった。背中や腰のライン。天衣や巻きスカートの流れる様。冠・首飾りの豪華な装飾品。間近で見ると案外力強く遠くで見るよりさらに迫力が増しました。菩薩というのはまださとりをひらく前の釈迦がモデルだそうで、古代インドの貴族のかっこうをしているそうです。

そのあとあわただしくヴィーナス展へ!

こちらは華やか。なにしろ愛と美の女神ヴィーナスですから。

天使(ヴィーナスの息子)も上や横に描かれなにやら楽しげな雰囲気。

……かと思えば男性にすがりつくヴィーナスあり!

色白で艶かしい裸体をベッドに横たえているヴィーナスあり!

今までヴィーナスというと、ミロのヴィーナス(彫刻)やボッティチェリ(「ヴィーナス誕生」)などの均整がとれた美しい姿をイメージしていたのですが、今回そうではないヴィーナス像があることや、一人の画家の構図から次々と影響を及ぼして行く様子がわかりおもしろかったです。またルネサンスという時期はやはり復興という言葉がぴったりなのだということもー。

一つの絵の中に描かれているほんの小さなものにも、メッセージがこめられていることを知り興味深かったです。