山田 太一脚本 「ありふれた奇跡」④
第四回目。今回はリアルタイムで観た(録画もしているが)。
今までのトーンとちがって、だいぶ明るい雰囲気になってきた。
と同時に、カナ(仲間由紀恵)の家庭の事情とショウタ(加瀬 亮)の人物像が見えてきた。
カナの家についてはいろいろ書きたいことがあるのだが(実際書いていたのだが、どういうわけか寝ぼけて消してしまったらしい 汗)今回は割愛!
そこでひとつだけ。。。ショウタの家庭とで決定的に違うことがある!とハッケンしたので書いてみる。
それは、家族で食卓を囲んで食事をしないということだ。
それは第一回目から象徴的だった。
母親(戸田 恵子)が自宅で創作人形教室をしており、発表会が近いからと夕食を作れず宅配<ピッツア>を取るということに顕れている。帰るコールをした父親(岸部 一徳)は、<ピッツア>が夕食と聞いて駅前のそばや(だったかなー)で済ませて来てしまった。カナも仕事の延長(業務用オーブン機器販売のデモンストレーション)で食べてきてしまったとのこと。
そして今回。
ショウタの家では鍋をかこんで、コタツに入りながら祖父(井川 比佐志)、父(風間 杜夫)、ショウタの三人があーでもないこーでもないと言いながら夕食をとっている。これは思い返せば毎回そんなシーンがある。もしかしたらそれは、孫を心配しての祖父のこころくばりから意識的にしているのかもしれないが。
…しかし。カナの家ではそれがない。一度もない。
母親がもろもろの事情で作らないのだ。祖母(八千草 薫)もいるが彼女もキッチンには立たない。
……こんなことに注目して見てました(笑)
そしてもう一点!
ショウタの部屋の趣味というかセンスが抜群にいい!
アイルランドという国に興味をもち、アイルランドの壁紙、妖精、本、ダンスの写真が飾ってある。ベッドカバーの模様も素敵だった!
そして、遊びに来たカナとアイリッシュダンスまで踊ってしまう!
あ。そういえば、第1回目で某レストランの庭先にあった置物に気がつきアイルランドに興味がある…というようなことを言ってましたねー!
そうかそうか。あれが伏線だったんですね!
そしていま考えていること!
それは<奇跡>ということ。
これが起こるためにはある条件があるのではないかということ。
それは、人の強い思いだったり、その人があることから逃げずに立ち向かったとき。勇気をもってー。
そんなとき奇跡が起こるのではないかということ。
自分のこころに正直で、ホームで自殺をしようとする人(陣内 孝則)に気づきそれを見過ごすことができず、後先考えず止めに入ってしまった者同士(カナとショウタ)が出合う。
ある意味、似たもの同士である。
自分が自分以外の人に興味をもち、もっと話をしたいもっと話を聞きたい。。。と思えること。
そういう人と出合えること。
それ自体が奇跡なのかもしれない。
などとつれづれに思ってみたりしています。
またまたまとまらないメモメモでした(苦笑)。