しおり

朝の通勤時ー。たまたま座席に座れた。持ち歩いている単行本を読む。

電車が止まった。

まだ自分の降りる駅ではない。

隣の人がなにやらがさごそして降りそうな雰囲気。


ちらっと右目でその人の手元に目をやるとー。

なにやら自分の持っている本と似ている形状の本を持っている。


まさか…ね。

と思いつつ、カバーがかけてあるので決め手はない。

でも似ているー。


他に手がかりはないか?


と思ったら、本からしおりが出ていた。

水色のしおりだ。きれいな水色ー。


自分の本にとっさに目をやる。


あっ!同じだ。どんぴしゃり!


そう確信した。

なんだか嬉しくなった。


この本は第二巻なので、第一巻はどんな色だったんだろう?しおりー。

家に帰って見てみたら、第一巻は黄色だった。


そうか。しおりか。単行本にはだいたいしおりというものが付いていたな。


この二冊を較べて思ったのだが、単行本の帯もしくは表紙の色とコーディネイトしているのかなあ。。。

なんてことを思った。


今まで考えてみたこともなかった。しおりの色。

いや。その存在自体ー(すまぬ!)。


たかがしおり。されどしおりー。なんですよねきっと。。。