山田 風太郎著「明治バベルの塔」 ちくま文庫
はずかしながら(?)山田風太郎氏の著作を初めて読みました。
ひとこと。面白かった!!
氏の文体がすきです。
明治時代の人物が出てくる短編集なのだが、話がどう展開するのかよめないところがいい。心地よい緊張感がある。
以下が収められている。
明治バベルの塔
明治バベルの塔
牢屋の坊ちゃん
いろは大王の火葬場
四分割秋水伝
作者後口上
明治暗黒星
巻末に関連年表と解説(橋本治氏)がある。
(本書は<山田風太郎明治小説全集12>とある。シリーズ化されているのですね!)
何がいいのだろうか?とつらつら考えていたのだが、作者のサービス精神(?)とあからさまに書かないところ…かな。
なんだか漠然としていてすみません。
ある人物を描くのに(幸徳秋水)、<上半身><下半身><背中><大脳旧皮質>と分けて書くアイディアがいいなあと思いました!
また、作品の中でクイズが出てくるのだがそれをご自分で頭をひねって作り出しているのがこれまたすごい!
もっともっと読みたいです!