林 真理子著 「短編集」 文春文庫

久しぶりに読みました。林氏の著作。この前に単行本でエッセイを読了していたのでその勢いでー。


サブタイトルに【少々官能的に】とあります(笑)。
官能的な気分になるか(←この日本語あってるのか?)どうかは置いておいて、林氏の著作を読むと感心することのひとつに女性を描くのが上手いなあということがある。

ショーケースのなかの宝石をお客の要求に合わせて次々と選び出してくれる店員さんのように、いろんな女性をひょいひょいと見せてくれる。いろんなストーリーのなかで、年齢・境遇など様々な女性たちをー。

その描き方が少し露悪的に見えることもあるし、正直すぎると感じることもあるが、女性の心理描写など上手だと思う。
そしてよく観察されているのだろうな。他人である女性も自分という女性もー。


…この本の感想が出てきませんね。。。


6つの短編が収められているのですが、個人的には「この世の花」「私小説」がひきこまれました。

ですが、本著作は毒が強すぎたりシチュエーションが好きではなかったりで全体としてはあまり面白いとは言えませんでした。以前読んだ短編(吉川英治賞受賞作品)のほうが面白かったような気がします(←タイトル失念)。


→タイトル調べました! 「みんなの秘密」(講談社文庫)でした!(ガーベラ・ダイアリーに書いてなかった…)