山本一力 児玉清 縄田一男 「人生を変えた時代小説傑作選」  文春文庫

9月3日の拙ブログで紹介した本のシリーズ。3人の選者が2編ずつタイトルに合う短編を紹介する。以下が目次。


入れ札         菊池 寛
佐渡流人行       松本 清張
桜を斬る        五味 康祐
麦屋町昼下がり     藤沢 周平
笊ノ目万兵衛門外へ   山田 風太
仕舞始         池宮 彰一郎

座談会 人生を変えた時代小説  山本一力児玉清縄田一男



面白かった。ピリッとキレがあり緊張感のある文章。

菊池寛松本清張の作品がこころに残った。
菊池寛は、前回読んだ本シリーズにも違う作品が収録されていた。上手い。心理的な表現が秀逸。
松本清張の作品は、考えさせられる。男の嫉妬について。いろいろ伏線がはってあって、読み進めるにしたがって登場人物だれもが怪しく思えてくる。


そして最後にお決まりの(?)座談会。自分が選んだ作品について3人が語る。これまた面白い。児玉氏はもうこの世にはいないけれども、役者としてのエピソードが語られており興味深かった。


このシリーズいいですね♪自分で探さなくても珠玉の作品が読めてしまう!なかなかいい企画ではないかと思いました。