池上 彰著 「国際問題がわかる! 世界地図の読み方」 小学館

本日書店にて発見!
即、購入。


池上氏が世界各国をまわってコレクションした世界地図が載っている。
その地図を読み解く。それが面白い。



数年前、自分もアメリカの公立小学校の廊下で目にした世界地図が今でも忘れられない。
というのも、ウン十年と生きてきて日本を中心にした世界地図しか目にしたことがなかったからである。


そこで見たのは、アメリカ大陸がいちばん西に(ヨーロッパが中心)。
そして日本がいちばん東に位置している。
世界の中での日本の立場。そんなことをいやおうなく意識させられた。



本書は、イギリス、イラン、ヨルダン、台湾、中華人民共和国、ロシア、アルゼンチン、カンボジアアラブ首長国連邦、韓国、北朝鮮(!)、アメリカ、ドイツで入手された世界地図が載っている。



自分がアメリカで見た地図はもしかしたら、イギリスで作られた世界地図だったのかもしれないと思った。
なぜなら本書をみると、アメリカの世界地図はやはりアメリカが中心。西に日本。東にヨーロッパが位置している。

……そういえば、その小学校は国際理解教育というものを掲げていた学校だった……。



他にも北極中心の世界地図、宇宙から撮影した世界地図や南北逆転した世界地図がある。
日本を東から見たり、西から見たり、逆から見たりする。
今までの思考回路から外れて、全く新しい(違った)ものに見える。頭の体操にもなる。


なるほどと思ったのは、イランの世界地図である。あるはずの国がないのである(どの国かはナイショ)。
それこそが、ある国の存在を認めていないということの証。それが地図に表れているのだということである。


まだざっとしか見ていないが、これから読むのが楽しみ!