佐々木 かをり著 「シゴトのバイブル 入門編」 PHP

本書は<これからシゴトを始めようと思っている人や、シゴトを始めて10年以内くらいの人たちに、もっと楽しくシゴトをする秘訣や人生を実り多いものにする方法を伝えたくて>、著者がこの本をまとめたものである。


過去に著者をテレビのコメンテーターとして見たことはあるが、仕事面でどのようなことを具体的にされているかは存じ上げない。
しかし、どのようにしてシゴトに取り組んでこられたのか興味があったので手にとって読んでみた。というのも、高校生のときはアルバイトをしていてそこに就職。その後どのような過程を経て社長になられた(起業された)のか興味がわいたからである。


まず驚かされたのが、佐々木氏のあまりにもポジティブな発想。これほどまでの人は今まで見たことがないくらい。

人材派遣やアルバイトなど行く先々で「正社員になって欲しい」と言わしめる著者のシゴトぶりがうかがえる。シゴトに対する考え。熱意。そういうものがびんびん伝わってくる。


以下こころに残ったところを覚書。


<職場では「評価」という言葉がよく使われますが、つまりは、「一緒にシゴトがしたい」「この人に頼むとシゴトが早い」「この人に頼むと、質の高い成果を出してくれる」。そんなことの積み重ねが、評価なのでしょう。>


<人間は、自分が思い込んだことを、実現させてしまう生き物です。>


<今までの短い人生での生き方から「向いているのかなあ、向いていないかなあ」などと考えていないで、まずは、行動してみることです。


自分と似たマイナス部分を持っている人とは一緒にいてはいけない、ということです。後ろ向きの人は、あなたが前進しようとしても、笑顔で、あなたに同情するような言葉をかけて、一緒にご飯を食べながら、マイナスの世界にあなたの両足をくくりつけてしまうのです。>


「この人だったら、こういう場面で、どんな発言をするだろうか」。わたしは、自分の思考を高めていくために、そんな方法を使ってきました。自分を一人で育てていく、ひとつの方法です。


<大切なのは、考えた結果選んだことは、自分自身で選んだことだと知ることです。どの道を選んでも、自分で選んだ限り、全部成功なのです。こっちの道を歩めば赤い成功。こっちの道を歩めば黄色い成功。こっちの道なら緑の成功。どれも成功への道なんです。


<だからこそ、自分のリーダーは自分。しっかりと、いい方向に連れて行ってあげてください。あなたのリーダーは、あなた自身なのですから。>


※上記の黒字は本書によったものです。