中谷 彰宏著 「逆転力を高める50の方法」 ダイヤモンド社

中谷氏の著書は見かけると読む。必ず読む。それが今自分の抱えているテーマに合う合わないにかかわらず(笑)。

氏の著作は読みやすい。さらっと読める。そして刺激される。


本書のサブタイトルは<評判とお金があとからついてくる>とある。このサブタイトルは多少?という気はするがー。


本著のなかから印象深かった箇所を< >にて引用。


<「本を100冊読みました」と言う人よりも、「同じ本を100回読みました」と言う人のほうが得ているものが多いのです。100冊の本を読める人よりも、1冊の本を100回読める人のほうが、逆転力が身につくのです。>


<すぐれた師匠は、弟子に同じことを何回でも言ってくれる人です。それはエネルギーがいることです。(中略)師匠の中には無限にデータがあります。無限にあるデータの中から、「今、これが一番大切」と思っていることを繰り返し言ってくれているのです。>


<「面白い」と感じるのは、本が面白いのではなく、読んだ人がそれを面白がれる力を持っているからです。>


<知性とは、一見当たり前に見えることの大切さを感じ取れる力です。新しいこと、誰も知らないこと、むずかしいことを知っていることが知性なのではありません。当たり前のことだけど、大切で見直さなくてはいけない、わかっているようでわかっていなかった、わかっていたような錯覚に陥っていた、と感じる力が知性です。>


<逆転力のある人は、最後に逆転できるタフさを残しています。(中略)当たり前のことを言われた時に、「なるほど、いいことを言ってくれるな」と感じて、吸収力できる力がタフさです。>


<他人の仕事にコメントを始めると、自分自身の反省をしなくなります。黙っている人は、自分自身の仕事やプレーに常に反省をしているのです。>


<何を通して自分を磨き、修行していくかを選ぶのは、就職や就社など会社を探す作業と同じか、それ以上にむずかしいことです。(中略)給料を稼ぐのは20代・30代で、40代以降はまた授業料を払って勉強しましょう。>


<誰が優勝してもおかしくない状況のゴール直前で生じる差は、結局、精神力・メンタル力・気力の勝負です。(中略)意識に常に刺激を与えていくのが、勉強するということです。知識を詰め込むことが勉強ではありません。>


<「何一つうまくいかない」と言う人は、うまくいかないことが少し続いただけで、やめてしまった人にすぎません。1回うまくいって、その後またしらばらくうまくいかないことが続くのが常にチャレンジを続けていくための理想パターンです。「うまくいかない何か」があっても気にしてはいけません。>


<「現時点でのヘタさ」を、人前にさらそう。>


<普通、自分を真正面から見てくれる人はなかなかいません。松岡修造さんの熱さが伝わるのは、真正面から見てくれるからです。そういう人は、人間に対しても仕事に対しても、真正面から見ます。真正面から見て、ウソをつける人はなかなかいません。>


<あなたが失敗して誰かに笑われても、気にしなくていいのです。笑っているのは、一度も挑戦したことがない人だからです。>


本書を読んで、自分は再読をあまりしないのだが、気にいった本は何度か読み返してみるのもいいかなと思った。