角川文庫編集部 編 「きみが見つける物語 ●スクール編●」 角川文庫
サブタイトルに「十代のための新名作」とある。本書には以下の短編が収録されている。
タンポポのわたげみたいだね 豊島 ミホ
心霊写真 はやみね かおる
三月の兎 加納 朋子
このグラウンドで あさの あつこ
大きな引き出し 恩田 陸
空飛ぶ馬 北村 薫
沈黙 村上 春樹
別に十代の子でなくとも、十分に楽しめる短編ばかりだ。
個人的には「沈黙」がこころに残った。一気に読ませる。さすが!村上さんという感じ。もし「いじめ」などで苦しんでいる人がいたとしたら、このような視点もあるんだよ、という例としてこの作品を薦めてみたい。何気なくー。
「大きな引き出し」のアイディアがおもしろかった。『しまう』『虫干し』など納得させられる。本当にこのようなことがあると思わせられた。
これだけでも十分なのだが、ある能力をつかうシーンがあるのだが、なるほどそういう考え方もできるのだなと思った(なにがなんだかわかりませんね。ネタバレしそうなのでこんな書き方ですみません)。
「三月の兎」もじーんときた。
想定外に帰宅に時間がかかった今日(な、なんと5時間!汗)。なのですらっと読み終えてしまった。
教訓:文庫本2冊は持って出勤しよう
P.S 仕方がないので週刊誌を駅の売店で買ってしまいました(苦笑)。読むものがない状態で時間をつぶすのがいかにつらいか痛感した一日でした。