高橋 宣行著 「発想ノート クリエイティブの根っこ」 日本実業出版社

自分は広告業界に無縁なのだが、なぜか手に取る本が○報堂の関係者だったりする。なぜなのか…などという独り言はさておき。

まず本の帯から紹介するすると『博報堂制作部長が教える「考える」「アイディアを生む」ための原点。』とある。

その下にも文字が!(今気づきました…)

『20代で身につけたいオリジナルを作り出す60のルール」とある。

本書の特徴としては、①横書き ②大事なところは赤字・赤線で強調 ③2ページで1テーマ(左頁が文・右頁が図)という構成であること。とても読みやすい。わかりやすい。

以下は、こころに残ったところを引用してみる。


脳科学的にも、ギリギリがいい 茂木健一郎氏(脳科学者)が産経新聞で「脳がいちばん成長するとき」という面白い話を書いていました。・「脳がいちばん喜ぶのは、全力でやってギリギリできるくらいの難しさの仕事に取り組む場合です。自分にラクさせようと思うと成長しません。ビジネスマンもアスリートであるべきです。成功しているビジネスマンは、全力で疾走していって達成できるかできないか、というレベルの目標を設定する人が多いようです」>


<「考える」とか「創造する」とは、新しいことに挑戦することです。世の中に、見慣れない価値観や新しい体験を提案することです。と、なると、プランニングする人が相手以上に課題に対してこだわらなければ、想いは何も伝わりません。アイディアへのこだわり、人へのこだわり、社会へのこだわり、と執着心を持つことで熱意が伝わります。>


<「考える」とは理屈を組み立てることではなく、深く相手を感じること。答えはすべて相手の中にあります。>


<60 生き方以上の発想はない いかに「考える」かは、いかに生きているか、いかに生きてきたか、と無縁ではありません。日常の暮らし方と深いつながりがあります。わがまま勝手に生きてきた人が、相手の立場で、相手の心を探るなんて、突然できるわけがありません。とても人間性が出るものです。仕事は「その人らしさ」が出て、その人が信頼されるから長続きします。発想のインパクトだけでなく、そこにはコミュニケーション能力(双方にわかり合う)が関わっているからです。>


<「そうそう、こういうことなんだ」「こんな考えに共感してるのだ…」「こういう見方があるのか」などなど、言葉を探し、選ぶことで、自分の生き方、想いを確かなものにしてくれます。「探し、選ぶ」とは、自分の考えや想いを整理し、カタチにすること。「自分探し」は、頭で考えるより、キーワード探しで自分を炙り出すほうが、よほど効果的です。>


左頁は読まずとも、右頁だけでもよくわかります。発想に行き詰ったらこの本を開けばなんらかのヒントが得られそうです!