永積安明著 「平家物語を読む」 岩波ジュニア新書

かなり古い本。その証拠に図書館で借りたのだが「バーコード」がついていない。手書きカード時代の本だ。

平家物語は、日本の歴史が貴族社会から武家社会へと大きくかわっていった時期に、平家一門の運命について描かれた物語である。この本では、平 忠盛、清盛、知盛、俊寛、文覚、祇王、仏など男女十人の代表的な登場人物をとりあげ、激動の時代にあってきびしい運命を見とおしながら身を処していった彼らの生き方をたどるなかから、教科書の部分紹介では得がたい平家物語の全体像と文学としての豊かさをよくつたえている。代表的古典に親しむための手引き>(以上裏表紙より)

ジュニア向けに書かれている本であるので、とてもわかりやすい。以下が目次。

はじめに
平 忠盛
祇王・仏
俊寛
文覚
平 清盛
木曾 義仲
源 義経
平 忠度
平 知盛
あとがき

本書を読んでから大海原(『平家物語』)へと漕ぎ出そう!きっと大枠がわかっているので途中でおぼれずにすむかもしれない。

岩波ジュニア新書は時々手に取るのだが、過去に読んだ『ドストエフスキーのおもしろさ―ことば・作品・生涯―』(中村健之介著)も、コンパクトにまとまっていてわかりやすくよかった。