百田 尚樹著 「海賊とよばれた男」(上)(下) 講談社文庫

手放しで面白い!!

 
多少ドラマチックに描いている部分もあるのだろうなーということを差し引いても、主人公の国岡鐡造という人には魅かれるものがあります。そして石油の輸入というものの歴史は今まで全く知らなかったのですが、戦後の日本にとって非常に大切なものだったのですね。


また、田岡氏の社員一人一人への思い、日田重太郎氏の田岡氏への思いを知るにつけ胸が熱くなります。田岡氏の日田氏への弔辞は落涙しました。


田岡氏の自分の会社の損得よりも日本という国がどう進んでいくべきなのかを考えて行動していく姿に感銘を受けました。


田岡氏のモデルは出光佐三氏ということですが、出光氏の著作に触れたり美術館に行ってみたいと思いました。


百田氏、すばらしい本をありがとうございました。