児童文学

ジョーン・G・ロビンソン著 高見浩訳 「思い出のマーニー」 新潮文庫

振り返るとここ数年、夏になるとジブリの映画を観ている。今年は「思い出のマーニー」。ということで、映画を観る前に原作を読んでおこう!と思い手に取ってみた。良かった。実に良かった。思春期の少女の心の動きがていねいに描かれている。それだけでも十…

覚書

アーシュラ・K.ル=グウィン著 清水真砂子訳 『影との戦い ゲド戦記1』(岩波少年文庫)山崎 豊子著 『運命の人』第一巻 (文春文庫) 読了。どちらも面白い。引き込まれる。通勤電車の時間があっという間。 しかし感想書けぬ。死ぬほど左肩痛し。ではで…

宮崎 駿著 「本へのとびら −岩波少年文庫を語る」 岩波新書

夏になると「○○文庫の100冊」というような薄い冊子が書店に並ぶ。それを見ると、なぜかしらそこに載っている100冊を読破したくなる。しかも同じ出版社でー。それと同じ感覚を味わった。「岩波少年文庫」を制覇したいとー。 宮崎氏の本(岩波少年文庫)…

 感動!PART2

今日は某児童文学者かつ詩人であるK氏の講演会に行ってまいりました!あまりにもいい話で(今の自分にとって)、話を聴いているだけでいや声をきいているだけでうるうる状態。しかも、そこにK氏ご自身の作品の朗読をされダブルパンチ!! 笑いあり、涙あり…

エーリヒ・ケストナー作 「点子ちゃんとアントン」 岩波少年文庫

点子ちゃんがかわいい。実にかわいい。天真爛漫というのか子どもらしいというのか。アントンがけなげ。貧しさにもめげず病弱な母親のためにがんばる姿がとくにー。そんなふたりと犬(ダックスフント)のピーフケとのやりとりがとってもいい。 「折りたたみ式…

角野栄子氏!

児童文学作家、角野栄子氏の講演会に行ってまいりました! おばけの「あっちそっちこっち」のぬいぐるみとともにTV・CMでごらんになられた方はご存知かと思うのですがー。 その風貌をひとことでいうとー。 ……おしゃれなかた……! 耳ぐらいの長さの白髪ボ…

脇 明子著 「物語が生きる力を育てる」 岩波書店

本書は三年前に同出版社から出された『読む力は生きる力』(岩波書店)の第二弾ともいえる。内容は著者の考えの変化もありすこし色合いが変わっているように思われる。著者はいう。<いま私が、以前にも増して確信しているのは、子どもたちがちゃんと育つこ…