人間
有吉作品やっぱりいい!『青い壺』を読んだのをきっかけに(2013.2.11ダイアリー)、積読本だった本書(「こうげ」と読みます)を手に取ってみた。結構厚い本だが、するすると読める。するするとというのは、非常にわかりやすい文章で無駄がない。…
あと○年で50代に突入する。その○の数値が大きいか小さいかは人によって差はあるにせよ、必ず50代に突入する。どんなにいやだ!ともがいても(苦笑)。歳を重ねるって悪いことではない…とは思うが50代ともなると、自分ひとりだけのことではなく両親とか…
表紙の著者カッコイイ!その理由が本書を読むとわかる。題名が示す通り著者の「美学」が語られる。その語りの口調も無駄がなく潔い。文章に力がある。無意識のうちに女性の生き方をつらつら考えているのか、最近この手の本を自分はよく読んでいる気がする。…
NIKKEIプラス1の「何でもランキング」『覚えておきたい「現代の名言」』より (調査方法など詳しいことは割愛させて頂きます。詳細を知りたい方は1月12日の新聞をご覧あれ。あしからず)<座右の銘にしたいのは> 1位 強い者が勝つのではない。勝った者が強…
いやー面白かった!!ラストに泣ける話あり。これから、あたたかい飲み物をゆっくりじっくり味わいたくなった。読後感がとてもよかった。以下が目次結婚相談所 空を飛ぶ夢をもう一度 キャンピングカー ペットロス トラベルヘルパー 本書は新聞に連載された作…
実家の居間にはテレビがない。いや、正確に言うとあるにはあるのだが、アナログなのでつかない。何の対応もしていないので、スイッチをいれてもうんともすんとも言わないのである。そこで、実家になにかとお世話になっていること、あることを頼んだお礼もこ…
この年齢になって(?)、「相変わらずでいる」ことが稀有であることを感じる。昔は周り(友人・知人)はいろんな変化があっていいなあと思っていた。変化のない自分は何だか取り残されているように感じていた。 若いころの「変化」は夢を伴うものが多い気が…
「自分を変えたい」と思って読んだわけではない。ある人が<面白かった。先生がとても美しい。>と言っていた…というミーハーな理由で本書を手に取った。一気に読めた。ものすごく面白い!!。 著者はスタンフォード大学の医学部健康増進プログラム担当の健…
本書は表立っては明記されていないが、吉行淳之介氏がこの本のタイトル、体裁、座談会を除く全対談を年代順に並べる、装幀を風間完氏に依頼するようにしたこと、対談者それぞれに短いコメントを依頼すること、まえがきを山口瞳氏に依頼するプランを出しこと…
「向田邦子シナリオ集Ⅵ」である。以下が目次巻頭エッセイ一話完結傑作選 母の贈り物 母上様・赤澤義雄 花嫁 眠り人形 びっくり箱 当節結婚の条件 愛という字 デビュー作ーダイヤル110番 分け前 しみ 万引部隊 欲の皮附録 解題全作品解説 年譜ー向田邦子と…
向田 邦子シナリオ集Ⅰ(全6冊)である。 本シリーズの特長がいくつかある。そのひとつが分厚い。もうひとつが附録がついているということである。附録といっても今流行の「バッグ」とか「ポーチ」とかではない(笑)。巻末に豪華なメンバーの「対談」(座談…
タイトルの下にーある政治的人間の肖像ーとある。本書の著者ツワイクの作品を読むのは2作目。1作目は『マリー・アントワネット』(岩波文庫)であった。両者に共通しているのがフランス革命時の人物。著者による彼らの自伝的人間観察いや洞察であるという…
臨床心理学者と脳科学者との対話。『潮』誌上のシリーズ対談を速記録をもとに、単行本のために構成しなおしたものだそう。単行本としてまとめることをあらかじめ両者に承諾をとっていたという。なるほど。なので「対談」なのに、場所が変わったり時間が経過…
何気につけていたテレビ番組を見ていたら。。。某ギャグ漫画家さんの壮絶な(?)過去を、VTRと共にご本人が語っていた。作品をあまり読んだことはないが、迫力のある絵や言葉を発する人だなあと思っていた。 そうかそうか幼少期からそんな体験があったの…
あのショート・ショートで有名なかつSF作家でらっしゃる著者がこのようなタイトルの本をー!?不思議に思い本書を手にとってみた。すると、理由はすぐに判明した。 なーるほど。本書にとり上げられている10名の方々は、著者の父親・星 一氏(星製薬創業…
サブタイトルに<熱情と理のマネジメント>とある。著者の山口良治氏は、過去に某TV番組で「泣き虫先生」として紹介された方。その番組を偶然にも視聴し涙してしまったので覚えている。番組の内容は、ある高校に赴任した山口先生が、荒れてやる気のない子…
外山氏のガクジュツ的な著作は読んだことがあったが、このような個人的なことが書かれているものは手に取ったことがなかった。たまたま図書館で目にしたので読んでみた。とくに個人的興味があったわけではなかったのだがー。 ……しかし……。 読んでみたらとて…
こちらは『少年記』(展望社)と少し色合いが違って個人的エピソードというよりも、<研究者>に至るまでどんなプロセスを経てきたかが中心に書かれている。 ご自分のかかえるテーマ(文学とは何か)とどう付き合ってきたか、付属中学校での英語教師としての…
これが1991年に書かれたとは思えない。それほどに今の日本の現状の萌芽を見通しておられる著書である。ご自身の拒食症という体験を通じてその当時の日本人の危機感や問題点をいろんな側面から観察・分析し書かれている。読了後、そのままそれらの問題は…
自分は再読はしないと長いこと思ってきたが、どうもそれは間違いだったことに気づいた。意識的にはしていないが、結果的にしていることが判明したからだ。そして本書。『サミング・アップ』も過去に違う出版社から違うタイトル(!)で市場に出回っており、…
よく人は「あの人は天才だ」と口にするが、天才とはいったいどんな人のことをいうのだろう? そんなことをふと思った。それでこの本を手にとってみた。今読んでいる漫画本にも「天才」という言葉が出てくるし(笑)格言でも「天才とは……」というのがあり、個…