読書

村上 春樹著 「走ることについて語るときに僕の語ること」 文藝春秋

自分はランナーではない。なので本書には興味は持っていなかった。著者の作品は好きだけれどもー。しかし何かの雑誌で、ある人が本書について「走ること」以外の箇所で刺激を受けたというような話が載っているのを読み俄然興味がわいた。さっそく借りて読ん…

山崎 豊子著 「華麗なる一族(上)(中)(下)」 新潮文庫

重かった。実に重いストーリー。そして何といっても読みごたえがあった。阪神銀行頭取の万表大介の野望の遂げ方が細かに描かれていた。銀行業界は未知の世界であるので、なるほどそうやって人を懐柔するのかとか、そうやって官僚やら政治家を利用しながらシ…

松浦弥太郎著 「100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート」 マガジンハウス

今、自分の心の中で繰り返し言う言葉がある。それは「時間と仲良くなる」である。この言葉は、本書から授かった。今までせかせかあくせく、それほどのことはしていないのに、時間に追われている気がしていた。普通に暮らし、仕事をし、家事をしている。心に…

林 修著 「今やる人になる 40の習慣」 宝島社

今をときめく人である。CMで初めて見たときは確かにインパクトがあった。例のフレーズ。 しかし、これほどまでに流行るとは。そして、いろいろなテレビ番組に出演され、氏のプロフィールや生き方、考え方を知るにつれ興味がわき、いよいよ著作へと近づいた…

林 望著 「節約の王道」 日経プレミアシリーズ

偶然にも読んだ本の著者の姓が続けて「林」。しかし、こちらは「リンボウ」先生として自分の中では認識していたので、こうしてブログに書くまで同姓とは気付かなかった(苦笑)。「節約したい」と思ったわけではないと思うのだが、いつも見ている通販のカタ…

有吉 佐和子著 「香華」 新潮文庫

有吉作品やっぱりいい!『青い壺』を読んだのをきっかけに(2013.2.11ダイアリー)、積読本だった本書(「こうげ」と読みます)を手に取ってみた。結構厚い本だが、するすると読める。するするとというのは、非常にわかりやすい文章で無駄がない。…

怒濤の日々

やっとやっとブログを書く時間ができましたー! 自分のこともさることながら、自分以外のことで忙しく気の抜けない日々を過ごしておりました。先日東京タワーに隣接する会場で結婚式があり、行ってきました。チャペルの天井がガラス張りになっていて、そこか…

下重 暁子著 「女50代 もっと楽しんで生きる」 大和出版

あと○年で50代に突入する。その○の数値が大きいか小さいかは人によって差はあるにせよ、必ず50代に突入する。どんなにいやだ!ともがいても(苦笑)。歳を重ねるって悪いことではない…とは思うが50代ともなると、自分ひとりだけのことではなく両親とか…

有吉 佐和子著 「青い壺」 文春文庫

最近「電子書籍」に興味があり、Kindleよさそう!とか思っていたのだが、本書を読んでやっぱり「紙媒体」も捨てがたい!と思った次第である。題名の「青」い壺。その色をイメージさせてくれる表紙の青。そして「壺」という漢字の形のもつ神秘性。それ…

田中 宥久子著 「生きる美学」 WAVE出版

表紙の著者カッコイイ!その理由が本書を読むとわかる。題名が示す通り著者の「美学」が語られる。その語りの口調も無駄がなく潔い。文章に力がある。無意識のうちに女性の生き方をつらつら考えているのか、最近この手の本を自分はよく読んでいる気がする。…

池上 彰著 「学び続ける力」 講談社現代新書

タイトルにひかれアマゾンでポチっとしてしまった。 池上氏が今(現在は東工大の教授)にいたるまでどのように仕事に取組み、どのような勉強を重ね、どのような父親に育てられたのかがわかる本。この(父)親にしてこの子あり。勉強を続けている人が身近にい…

山中伸弥 「山中伸弥先生に、人生とips細胞について聞いてみた」 講談社

<聞き手 緑 慎也>とある。とても読みやすく内容も面白い! まだ読了していないので、感想などは後日UPします!!

永積安明著 「平家物語を読む」 岩波ジュニア新書

かなり古い本。その証拠に図書館で借りたのだが「バーコード」がついていない。手書きカード時代の本だ。<平家物語は、日本の歴史が貴族社会から武家社会へと大きくかわっていった時期に、平家一門の運命について描かれた物語である。この本では、平 忠盛、…

村上 龍著 「55歳からのハローライフ」 幻冬舎

いやー面白かった!!ラストに泣ける話あり。これから、あたたかい飲み物をゆっくりじっくり味わいたくなった。読後感がとてもよかった。以下が目次結婚相談所 空を飛ぶ夢をもう一度 キャンピングカー ペットロス トラベルヘルパー 本書は新聞に連載された作…

メリークリスマス!

帰宅時間が遅くなり、夕飯に近くのラーメン屋に向かった。……閑散としている。いつもはもっと賑わっているのに……。クリスマスにラーメンか。シュールだな(苦笑)。 話題変わってー。ただ今読書中!村上 龍著『55歳からのハローライフ』(幻冬舎)短編集で…

司馬 遼太郎著 「坂の上の雲(一)〜(八)」 文春文庫

ぼちぼちと読んでいた「坂の上の雲」。やっと読了しました。いやー。面白かった!何が面白かったというかと、登場人物の人物像に関する作者の考察。 大きなプロジェクト(この場合戦争)におけるリーダーの性格が及ぼすそのことへの影響の大きさ。 もちろん…

ケリー・マクゴニガル著 「スタンフォードの自分を変える教室」 大和書房

「自分を変えたい」と思って読んだわけではない。ある人が<面白かった。先生がとても美しい。>と言っていた…というミーハーな理由で本書を手に取った。一気に読めた。ものすごく面白い!!。 著者はスタンフォード大学の医学部健康増進プログラム担当の健…

「池田理代子の世界」 朝日新聞出版

某書店で、普段は通らないコーナーを通った。本書が偶然目に飛び込んできた。思わず手に取った。即買った!<ベルサイユのばら40周年+デビュー45周年記念>とサブタイトルにある。 すごい!池田氏そんなに長いのですねキャリアが!!といっても、今は声…

山本一力 児玉清 縄田一男 「人生を変えた時代小説傑作選」  文春文庫

9月3日の拙ブログで紹介した本のシリーズ。3人の選者が2編ずつタイトルに合う短編を紹介する。以下が目次。 入れ札 菊池 寛 佐渡流人行 松本 清張 桜を斬る 五味 康祐 麦屋町昼下がり 藤沢 周平 笊ノ目万兵衛門外へ 山田 風太郎 仕舞始 池宮 彰一郎座談…

池上 彰著 「わかりやすく<伝える>技術」 講談社現代新書

面白かった。というかためになった。 特にパワーポイントを作成する人には一読の価値あり。そうでない人でも、このように話をすると相手に<わかりやすく>伝えることができますよというポイントがつかめ、明日から使える本である。特になるほど!と思ったの…

鈴木光司 馳星周 花村萬月 姫野カオルコ 「作家ってどうよ?」 角川文庫

本書はラジオで放送された内容のものを単行本→文庫化したものである。とても軽く読める「作家の打ち明け話」。四人の作家の人となりがうかがい知れる。自分は、鈴木氏の『リング』と姫野氏の『喪失記』を過去に読み強烈な印象を抱いたので、どんな思いでお二…

下重 暁子著 「女が40代にしておくこと」 大和出版

奥付を見ると1988年に初版。本書は2006年1月新装26刷発行とある。かなり昔に書かれたものだが内容は古びてはいない。そう感じた。付箋はりまくり!(笑) 人生を年齢で区切って考える。ある指標をもって俯瞰して見てみる。そんなことをしたくなる…

杉本章子 宇江佐真理 あさのあつこ 「衝撃を受けた時代小説傑作選」 文春文庫

あまり時代小説を手に取らない自分。たくさんありすぎて何を読んだらわからない状態ー。なのでタイトルに『傑作選』とあるのに魅かれて読んでみた。外れはないだろうとー。以下が目次暗殺剣虎ノ眼 藤沢 周平 正義の政府はあり得るか 山田 風太郎 血みどろ絵…

高橋 宣行著 「発想ノート クリエイティブの根っこ」 日本実業出版社

自分は広告業界に無縁なのだが、なぜか手に取る本が○報堂の関係者だったりする。なぜなのか…などという独り言はさておき。まず本の帯から紹介するすると『元博報堂制作部長が教える「考える」「アイディアを生む」ための原点。』とある。その下にも文字が!…

はずみがついています!

中谷 彰宏著 『セクシーな整理術』(学研パブリッシング) 佐藤 可士和著 『佐藤 可士和の超整理術』(日経ビジネス文庫) 以上先日に引き続き「整理」関係の本を2冊読みました。これを読むと更に周辺を整理したくなります。 特に佐藤氏の著書!帯に「20…

捨てるという作業

中谷 彰宏著 『なぜあの人は整理がうまいのか』(ダイヤモンド社) 金子由紀子著 『暮らしが変わる40の習慣』(二見書房) 同 上 『モノに振りまわされない!片づけのコツ』(だいわ文庫) 同 上 『すっきり暮らすコツと習慣』(主婦の友社) 飯田 久恵著 …

ぼちぼち・・・

『坂の上の雲(四)』 司馬 遼太郎著 読んでます。 面白い!通勤時間が楽しみ♪ これを(八)まで読了したら、保元の乱あたりの本を読んでみたい〜。…これらって某大河ドラマの影響ですね←単純なやつ

山崎 豊子著 「運命の人 (一)〜(四)」 文春文庫

感動しました。最後は思わず落涙。車内での読書でしたが、朝の満員電車だったため皆同じ方向で立っていたので顔を見られずにすみ助かりました。これは以前にも書きましたが、今テレビで放映されている「運命の人」のドラマの原作です。今の自分の楽しみ方は…

覚書

アーシュラ・K.ル=グウィン著 清水真砂子訳 『影との戦い ゲド戦記1』(岩波少年文庫)山崎 豊子著 『運命の人』第一巻 (文春文庫) 読了。どちらも面白い。引き込まれる。通勤電車の時間があっという間。 しかし感想書けぬ。死ぬほど左肩痛し。ではで…

宮崎 駿著 「本へのとびら −岩波少年文庫を語る」 岩波新書

夏になると「○○文庫の100冊」というような薄い冊子が書店に並ぶ。それを見ると、なぜかしらそこに載っている100冊を読破したくなる。しかも同じ出版社でー。それと同じ感覚を味わった。「岩波少年文庫」を制覇したいとー。 宮崎氏の本(岩波少年文庫)…